許容電流

許容電流とは、電線の絶縁体の温度が、その材質の定格温度を越えることがない、最大の電流のことです。電線やケーブルに電流が流れると、導体に備わる抵抗によって発熱します。この発熱によって被覆が溶解して回路が短絡し、場合によっては発火したり、電線が劣化したりするため、許容電流を定めることで流すことが可能な電流値を制限します。許容電流は、絶縁体の種別、電線の敷設場所の周囲温度、電線の敷設方法の3つの要素によって大きく変化するため、ケーブルや電線の敷設時は、経済性、合理性を考慮しつつ、適切に算出、設定される必要があります。許容電流には常時許容電流と短時間許容電流があり、前者は連続して許容できる最大電流、後者は短絡を含む、短い時間のみ許容できる電流を指します。

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