換気計算

一般に、電流が流れているものは、大小の差はありますが、すべて熱を発生しています。家庭で使われている照明やコンピュータ、テレビをはじめ、電線も大きな電流を流すと発熱します。変電設備などではトランスが代表選手で、定められた最大の電力をトランスが扱っている状態で、電力の数%は熱になりますし、全く電力を使っていない状態でも多少の熱は発生します。さらに、この熱が発生する量はトランスなどの機器の効率に左右されますので、周囲の気温が高くなるほど効率が低くなって、たくさんの熱が発生します。これを放置すると、設備や機器で定められた限界の温度を超えて壊れてしまったり、電線の被服や周囲にあるものが燃えてしまったりするなど、重大な事故の原因になります。このようなことを防ぐため、適当な方法で設備や機器を冷やすことが必要です。発熱量が小さい場合には、換気口による自然換気でも十分な場合がありますが、一般的には換気によってある程度以上に温度が上昇することを防ぎます。このときの換気量は多いほどよいのですが、換気扇の能力が大きくなるほど消費する電力をはじめ設置スペースや騒音も大きくなり、費用も高くなります。このため、設計段階で実用的な換気方法を計算によって知っておく必要があります。これを換気計算といいます。具体的には、機器や設備の発熱量と換気量の関係に、外気温や日光による室内温度への影響などを加えて、必要な換気能力を計算します。

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