励磁突入電流
励磁突入電流(インラッシュ電流)とは、停止中の変圧器を電源に接続して電圧をかけたときに一時的に流れる大きな電流のことです。この励磁突入電流は、著しく大きな電流となる場合があり、その大きさは、変圧器の設計や遮断器の投入位相などにもよりますが、おおむね変圧器の定格電流の5倍から10倍以上に達するケースもあります。一時的とはいえ、これだけ大きな電流が流れると、変圧器にも様々な影響があり、それを引き金としてのトラブルも発生することがあります。誤作動などの原因となる場合があるので、運用面で様々な対策を取ることが求められます。励磁突入電流という名称は、この大きな電流が変圧器の鉄心を励磁することに由来します。