リアクトル接地
変圧器の1次、2次側に電気的に中立な点(中性点)を設けて接地することを中性点接地といいます。その1つの方法として、導線によって直接接地するのではなく、リアクトルを介して接地する方法があります。これをリアクトル接地といいます。リアクトルというと難しく聞こえますが、コイルのようなものです。これに電流を流そうとすると、変化を妨げようとする性質を持っています。これによって、地絡事故が起こったときに流れる電流を、抵抗接地と同様に軽減します。厳密にいえば、リアクトルだけのはたらきではなく、変圧器から電気を使う機器(負荷といいます)までの電線が持っているコンデンサの性質を合わせて、最適な値のリアクトル(並列共振)を選ぶと、流れる電流が最も小さくなります。