有効電力
有効電力とは、交流回路における3つの電力のうちのひとつであり、負荷が消費する電力のことを有効電力と呼んでいます。これに対し、負荷が消費しない電力は無効電力と呼ばれます。電源から送り出される皮相電力のうち、負荷で消費されるのが有効電力で、消費されないのが無効電力ということになります。有効電力の単位はワットで、家電製品などに表示されている消費電力の値は、この有効電力のことを表しています。皮相電力に対する有効電力の割合を力率と呼び、その値が1に近いほど理想的とされるため、有効電力の割合を高めて力率を改善するために、無効電力補償装置などで無効電力を制御します。一般家庭で電力会社から購入して消費している電力がまさにこの有効電力であり、その有効電力の使用量をもとに電気料金が請求されています。