防振架台

深夜など、静かになったときに家電品などの電気機器から小さな音が出ているのに気づいたことはありませんか。これは電気機器の故障ではなく、電流が流れているもののほとんどが、わずかに振動していることによります。特に家庭や工場で使用する交流電流が流れている場合、ブーンと耳障りな音になって聞こえます。扱う電力が大変大きな工場のトランスなどでは、音だけでなく振動そのものが問題になります。長い年月の間には、測定器類の誤差が大きくなったり、電線の絶縁体がすり減ったり、固定しているねじやボルトが緩んだりします。また、機器自身の振動に加えて、外部からの振動(揺れ)も電気設備に影響を与えます。大きな電流が流れているトランスが地震で大きく傾けば、これにつながっている電線も引っ張られて、連鎖的な事故の原因になることもあります。振動や揺れによる悪い影響ができるだけ小さくなるように設備や機器を設置するためには、とにかく頑丈に固定する方法、多少の振動では影響が出ないような機器の選定などのほか、揺れや振動をゴムやばねを介して吸収する方法があります。このような目的で、機器を設置するための架台に機器の振動や接地面の揺れを吸収するしくみを持たせたものを防振架台と呼びます。このようなことへの対策は、阪神・淡路大震災以降、特に注目されるようになりました。

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