保護等級(IP)

保護等級(IP)とは電気機器の防塵性能と防水性能を数値化した指標です。屋外に設置する電気機器は雨や湿度に対する防水性能が保証されていない場合、内部に入り込んた水分によって、地絡や漏電の恐れが生じます。また、砂埃や粉塵の多い場所に設置された電子機器の気密性、防塵性能が保証されていない場合、内部に入り込んだ粉塵などによって動作不良を起こすことも考えられます。ただし、すべての機器において、完璧な防水性、防塵性を求めることは不要です。そこで、防塵性能を7段階(0:保護なし〜6:粉塵が内部に入らない)、防水性能を9段階(0:保護なし〜8:水没時の保護)に分けて、防塵、防水性能を表すことで、設置場所、使用条件にあった電子機器の性能を表します。実際の表記については、防塵、防水性能を同時に表記する場合は、IP23(2が防塵性能:直径12.5mmの外来固形物まで保護、3が防水性能:防雨形)と表記し、どちらかの保護等級を省略する際はXとして、IP2X(防塵性能:直径12.5mmの外来固形物まで保護、防水性能表記なし)、IPX3(防水性能:防雨形、防塵性能表記なし)とします。また、防水性能については、短時間にかかる水圧に対する防水性能(IPX1〜6)と水中における防水性能(IPX7〜8)に分けられているため、IPX5/IPX7などと表記されることもあります。ただし、防水性能については常温の真水にて試験が行われますので、海水や温水等でも同じ防水性能を持つわけではないことに注意が必要です。

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