皮相電力

皮相電力とは、抵抗以外の負荷に流れる電流の位相が進んだり遅れたりすることによって生じる電力です。交流は、電圧が時間とともに周期的に変化しますが、コイルやコンデンサに流れる電流は、加えられた電圧に対して一定の割合で早めに変化したり、遅めに変化したりします。このため、電圧と電流の積である電力には、時間軸上でずれた部分ができてしまい、この部分は電力として働いてくれません。この電力を無効電力といい、無効電力を含んだ全体の電力を皮相電力といいます。したがって、皮相電力から無効電力を差し引いた電力だけが実際に働く電力なので、有効電力といいます。また、皮相電力に対する有効電力の割合を力率といいます。皮相電力がむやみに多い場合には電線を必要以上に太くしなければならず不経済ですが、電力会社にとっても負担となるので、電気設備の力率には一定の限度が設けられています。

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