バリスタ(雷保護装置)
一定以上の電圧で電気抵抗が低下し電流が流れだす電気特性を持つ電流非直線性素子をバリスタ(雷保護装置)と言います。バリアブル・レジスタの省略形で、「変化する抵抗器」を意味しています。電気回路や電子回路に並列に接続し、高電圧印加時にバリスタの電気抵抗が低くなることで、電流がバリスタに流れ回路を保護します。このようにバリスタは雷サージ、静電気などの異常電圧の吸収など、電子機器を保護する素子として使用されます。サージの印加がない場合は最大定格内の回路電圧および周囲温度で使用した場合の寿命は100年以上です。ただし、定格以上のサージ印加時は劣化しますが、雷サージの場合はサージエネルギーやサージ波形、サージ発生の頻度が不定のため、寿命も決まっていません。劣化度合いは漏れ電流測定によって判別することができ、通常は1μAとなりますが、10μA以上の漏れ電流が測定された場合は、劣化の傾向があると判断し、交換が推奨されています。