ニッケル水素電池

ニッケル水素電池とは、プラス極にオキシ水酸化ニッケル(NiOOH)、マイナス極に水素(水素吸蔵合金)、電解質に水酸化カリウム溶液を用いた二次電池です。1970年代に人工衛星用のバッテリーとして開発が始められました。長所として、エネルギー密度が高い、過充電・過放電に強い、単価が比較的安い、急速充電ができる、リチウムイオン電池やカドミウムを使うニカド電池に比べ安全性が高い等が挙げられます。短所としては、自然放電によって、使わなくても電池容量が減ってしまうことや、使い切らないで充電することによる電圧の低下(メモリー効果)などがあります。ただし、三洋電機(株)の開発したエネループによってこれらの欠点も克服され、乾電池型の二次電池にはほぼニッケル水素電池が使われています。ハイブリッド自動車用のバッテリーや家庭用の蓄電池としても利用されていますが、コストが下がり、安全性の増したリチウムイオン電池への移行が進んでいます。

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