灯動共用変圧器

発電所でつくられた電気は、数万~数十万Vという大変高い電圧で送られてきますので、私たちが使うときには何らかの方法で100Vや200Vの電圧にする必要があります。これを行っているのが変圧器です。身近なところでは電柱の上に乗っている変圧器を見ることができます。大きな工場や店舗では、変電設備を納めた建物や部屋があり、この中に変圧器が納められています。大電力を扱う変圧器は大きくて重いので、何とか小さくするくふうがされています。その1つが「灯動共用変圧器」です。工場では3相交流と単相交流という電気が使われていますが、元は3相交流で送られてきて、その一部(1相分=単相)を、それぞれの変圧器から取り出して単相交流として使っているのです。ですから、変圧器を共用できればその分だけ変圧器の台数を減らし、小型にすることができます。灯動共用変圧器はこのような長所がありますが、反面短所もあります。3相交流はそれぞれの電圧、電流のバランスが悪いと、これを使っているモーターなどの機器の能力が低下したり、変動したりすることがあります。このため、実際にこのような使い方をするときには、単相で使う機器や設備が使う量(容量)を制限したり、特殊なシステムによって制御したりして、3相交流のバランスが崩れることを最小限に抑えるような工夫がされています。

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