直列リアクトル
直列リアクトルとは、進相コンデンサに接続して利用する電気設備です。電気装置の力率を改善するために電路に進相コンデンサを接続すると、高調波により系統の電圧波形のひずみが大きくなりますが、直列リアクトルを接続することでこれを防止、改善し、さらにコンデンサ回路の開閉に伴う突入電力を抑制する効果も見込めます。JIS、およびJEACにおいて原則、コンデンサには直列リアクトルを取り付けて利用することが明記されており、推奨されています。利用上の注意としては、直列リアクトルを接続することによってコンデンサの端子電圧が上昇すること、コンデンサの設置規模によっては、一部のコンデンサにのみ直列リアクトルを接続して利用すると、大きな高調波電流がコンデンサに流入してしまう可能性があることなどが挙げられます。