絶縁距離

電線は、導線(電流を通す材料)をゴムやプラスチックなど電流を通さない材料で覆ったつくりになっています。これは、電流が逃げたり、別の導線と触れあってショートしたり、人間が触れて感電したり、都合の悪いことが起こるのを防ぐためです。このように、電流を通さないようにすることを絶縁(電気絶縁)といい、電流を通さない物質を絶縁体といいます。絶縁体にはゴムやプラスチックのほかに空気があります。電車の架線や高い鉄塔で電気を送っている高圧電線は導線がむき出しになっていますが、空気によって絶縁されています。このとき、導線と別の物体との距離が足りないと、電気は空気の絶縁を破って空間を通ってしまいます。冬に洋服を脱いでからドアノブを触るとパチッという現象や雷も、同じ理由で起こる現象です。これを放電といいます。このように、空気で電気を絶縁するためにはある程度の距離が必要で、空気中で絶縁をするために離す距離を絶縁距離といいます。

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