進相コンデンサ
進相コンデンサとは、交流回路における交流電力の効率を上げるために挿入するコンデンサのことです。進相コンデンサには、交流600V以上の高圧と、交流600V以下の低圧に分かれていて、高圧は交流3300V以上で製作され、低圧は220Vで小容量のものが多くあります。進相コンデンサの容量表示は一般的にはファラッド(F)で、他にリアクタンス(Ω)、バール(var)などで表示されています。電源が単相交流の場合では誘導モーターが始動できないため、固定子と回転子の間の磁界のすべりが発生するために進相用コンデンサを加えて使用します。単相交流電力を入力とする誘導電動機においては、この進相用コンデンサのことを始動コンデンサと呼んでいます。