重耐塩
重耐塩とは、常時、高い濃度の飛来塩分の影響を受ける地域で求められる塩害への耐性レベルのことです。沿岸部に近接する地域に受変電設備や計器類、電線管などを設置する場合、海から飛来する塩分により非常に大きな影響を受ける為、各設備、機器類の表面塗装を塩害対応とし、サビや劣化に備える必要があります。一般に目安として、海岸から200mから500m以内の地域が重塩害地域と区分され、重耐塩のレベルでの備えが必要とされますが、風向や、海抜高、海岸性の形状といった地形的要因などの影響による大きな差が発生するため、その地域の状況や特性を踏まえた塩害対策を決定する必要があります。塩害に対する主な対策として、耐性のある素材の選択および塗装を行うことが挙げられます。