欠相運転
交流電動機には三相と単相があります。三相電動機において、欠相状態で運転していることを欠相運転といいます。欠相状態とは電路のヒューズ溶断等により三相電源の1つ以上の相が動作していない状態のことです。高負荷運転時の欠相は電動機の線電流がほぼ√3倍となるため、過負荷保護が動作して欠相が検出されます。しかし、軽負荷運転時は線電流が増加しないため、過負荷保護が動作せず欠相運転を持続してしまうことがあります。理論上の欠相時の電流は三相運転電流の√3倍ですが、実際には逆相分も含まれるため大きくなります。負荷が大きい場合はトルク不足になるため停止し、過電流保護器の作動はありますが、電動機を焼損することになります。