系統連系
系統連系とは太陽光発電や燃料電池発電、風力発電などの発電設備を設置した事業所や家庭が、自前の発電施設だけでは安定的に必要な電力を供給できない場合、必要な電気を購入するために電気事業者の配電系統に接続することを言います。また、そうやって運用している状態を連系と言います。通常、事業所等で設置された大型の発電設備や風力発電は大容量のために高圧の送電線に、家庭に設置された発電設備は小容量のため低圧の配電線と連系されます。日本において系統連系する場合には、電気設備技術基準(平成9年通商産業省令第52号)に則り電力会社と系統連系の条件の協議が必要とされています。また、小型発電装置の増加、分散化に伴って資源エネルギー庁により「電力品質確保に係る系統連系技術要件ガイドライン」が策定されています。このガイドラインによって、電圧、周波数などの電力品質や安全性の確保など、第三者に悪影響が及ばない対策等が規定されています。