逆電力継電器
逆電力継電器は、ある条件の状態になったときや条件が電気回路を開閉する電力装置である継電器の一種であり、逆方向の電力の検出時に動作します。表記は英語のReverse Power Relayの頭文字をとったRPRです。電力会社から受電する電力と風力発電や太陽光発電などで発電した電力を接続する系統連系状態の電路において自家電力が消費電力を上回った場合、余剰電力は電力会社の線側へ流れていくことを逆潮流と言いますが、逆電力継電器は風力発電設備や太陽光発電設備を設置する需要家が、逆潮流を許容しない場合に用いられます。例えば太陽光発電設備には、「系統連系有・逆潮流有」「系統連系有・逆潮流無」「独立システム」の3種類がありますが、「系統連系有・逆潮流無」では設置した逆電力継電器が逆潮流を検知した際に信号を発信し、発電設備を遮断器等を動作させて切り離すようにします。