UPS(無停電電源装置)
UPS(無停電電源装置)とは、停電等の事故により電力供給が断たれた場合の電力供給のための電源装置です。現在の日本において、実感できる停電は、落雷や台風などの自然災害で起こる程度の稀なものとなっています。しかしながら、人が感じないレベルであっても、ほんのわずかの間の電力供給の停止(瞬時電圧低下)や電圧異常は高度に発達したコンピューターやネットワークに多大なる影響を与える場合があります。また、高速化するスーパーコンピューターの膨大な電力消費に伴うリスクを分散し安定運用するためにもUPSは大きな役割を果たしています。UPSは整流器やインバータなどの電力変換部と蓄電部(バッテリー)の組み合わせで構成されることが一般的です。停電や瞬時電圧低下が発生した際、蓄電池に蓄えられた電力を供給し続けるとともに、電力変換部の働きで電源品質を安定化し、異常電圧等の電源トラブルが電子機器に与える影響を最小限にします。