NAS電池

NAS電池は日本ガイシ(株)が初めて世界で実用化した電力貯蔵システムです。正極に硫黄(S)、負極にナトリウム(Na)、電解質にファインセラミックスを用いて、硫黄とナトリウムイオンの化学反応で充放電を繰り返す二次電池です。メガワット規模の電力貯蔵能力を持ち、定格出力で7時間相当の運転が可能で、複数のモジュールを直並列にすることでさらなる大容量化も可能です。エネルギー密度は鉛蓄電池の約3倍と高く、少ないスペースに設置することができます。長期耐久性(約15年)に優れており、自己放電も起こりません。容量に比して安価に設置できます。システムのリモート監視が可能で、メンテナンスが容易です。以上のような長所を持つ一方、短所としては、作動させるためには300度という高温が必要な点と、ナトリウムと硫黄という危険物を使用するため、安全の確保と事故の際の対応に留意する点が挙げられます。今後、NAS電池は電力負荷平準によるピークカット、再生可能エネルギーの安定利用に役立ち、節電対策やエネルギー費用の削減などへの貢献が期待されています。

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