モールド変圧器
モールド変圧器とは、油入り変圧器の大型で可燃性が高いといったデメリットを払拭した変圧器で、表面が樹脂で覆われた構造になっています。モールド変圧器は、小型かつ軽量で、ほこりや湿気に強く、不燃性であるため設置場所の自由度が高いというメリットがありますが、熱対策、結露対策、騒音対策、振動対策など、油入変圧器よりもしっかりとした対策を講じる必要があります。冷却方式としては、自冷式が一般的で、空気の対流により冷却を行うので、冷却のための特別な部品などは必要なく、メンテナンスの手間も大幅に抑えることができます。なお、モールド変圧器は油入変圧器と比べると過負荷に弱いので、変圧器の選定の際は過負荷運転の状況に関しても考慮する必要があります。