粉体塗装
塗装の方法は、その工程をどのような観点で見るかによっていろいろな分類がされています。塗料を対象物に付着させる方法として電着塗装があります。一般の塗料は、シンナーなどと呼ばれる有機溶剤で塗料の本体となる樹脂などを溶かしたものが多いのですが、電着塗装に使われる塗料は一般の塗料とちがい、溶剤を含みません。塗料は粉末状の個体なので、材料の種類という観点から見ると、これは粉体塗装となります。粉体塗装は必ずしも電着によるとは限りませんが、共通な工程を指すことは多いようです。粉体塗装の特徴も、電着塗装と共通なところが多いのですが、主な長所は膜厚のコントロールがしやすく、均一で塗り残しがないことです。また、余った粉体を回収し、再利用することも可能です。