電着塗装
塗装とは塗料を塗ることで、身近なところでは液体の塗料を刷毛やスポンジローラーに含ませてぺたぺたと塗るイメージがありますが、最近ではいろいろな方法があります。その代表的なものが、静電気の力を利用して水中や空中に漂わせた微粉末の塗料を、塗装の対象物に引きつけて膜を作る方法です。これを電着塗装といいます。人間の手が届かないような所やわずかな隙間にも塗料が入り込んで均一な膜となるので、耐久力の大きな膜を作ることができます。電着塗装にもいくつかの種類があり、空気中で電着した塗料を高い温度で焼きつける方法や、水中で電着して、そのまま化学変化を起こして丈夫な膜になる方法などがあります。後者はカチオン電着塗装と呼ばれています。