三相交流
三相交流は送電方法の一種です。送電方法としては他に単相交流が挙げられますが、簡単に言うと、技術的には一つの交流の電気を送電するか3つの交流の電気を送電するかという点で異なります。この違いは、主に「安全性」と「送電効率」の2点において現れます。単相交流では、1本(帰路を合わせると2本)の線によって送電され、配線の数が少なくて済み、三相交流に比べて安全性の面に利点があります。一方、三相交流では、配線の数は単相交流よりも多いものの、帰路を合わせて3本の線で済み、1つの交流の電気を送電するために要する線の数が単相交流より少ないため、単相交流に比べて送電効率の面に利点があります。さらに、発電時の手間が単に単相交流を3つ並べるよりも楽なため、発電効率が良く、結果的に送電効率の面に利点があります。