混触
特別高圧または高圧電路と低圧電路を結合する変圧器を使用する際に、変圧器内で結線が接触し低圧電路側に高圧が発生することを混触と言います。低圧の基準での絶縁能力を超えた高圧電流が低圧電路に流れてくるため、接続された電気機器の破壊、感電、火災等などが起こる恐れがあります。そのため、変圧器に接地工事を施すことが電気設備技術基準第12条に規定されており、変圧器の低圧側の中性点にB種接地工事を行い、発生する電圧を150v以下に抑えるように対策をします。ただし、B種接地工事が起因の停電や漏電、感電災害も起きています。そこで、危険物を取扱う工場や医療機関では、混触防止板付き変圧器が使用されていましたが、電子情報設備、医療設備等の高度な電子機器を使う現場では、より信頼性の高い混触防止板付き変圧器(二次側電路の接地不要)を使用するケースが増加しています。