遠方手動操作器
遠方手動操作器とは、本体となる制御盤や装置から離れたところで、電気によって動く設備、機械、装置などの動作状態を、スイッチなどによって人為的に変化させる器具という意味がありますが、電気設備では特に「断路器の操作」を行うための器具を指していいます。これは、断路器が高電圧電力の供給を受ける設備の中で、最も電源側に近い位置で回路の開閉を行うという特別な役割を持っていることによります。このため断路器の遠方手動操作器には、高電圧の部分から離れた場所での操作によって安全を確保すること、断路器が開いてすべての電気が使用できなくなっても断路の操作が完了することなどの大変重要な役割があります。一見原始的に見えるようなバネ仕掛けによって断路の動作を行わせている遠方手動操作器が多いのも、断路器が持つ特別な役割によるものです。